【解説】
・出水期
出水期は川が増水しやすい時期をいいます。融雪の時期、集中豪雨(梅雨)や台風の多い時期が出水期にあたります。非出水期は、川が増水しない期間(出水期以外の期間)をいいます。日本では、一般に6月〜10月頃が出水期にあたりますが、雪が多い地方では雪融けの多い3月〜5月が出水期になります。
・時間雨量
正時から正時までの1時間の雨量で、全観測所で測定され雨量の指標となっています。
・水防警報
水防警報は、国土交通省または都道府県から水防管理団体の水防活動に対して、待機、準備、出動などの指針を与えることを目的として発令されるもので関係機関に通知されます。水防警報は、河川ごとにあらかじめ決めておいた水位観測所(水防警報対象水位観測所)の水位に対して、「氾濫危険水位」、「避難判断水位」、「氾濫注意水位」、「水防団待機水位」など水防活動の目安となる水位を決めておき、川の水かさが、その水位あるいは水位近くまで上昇すると発令されます。
・水位周知河川
国土交通省ならびに都道府県は、洪水予報河川以外の河川のうち、洪水により国民経済上重大または相当な損害を生じる恐れがある河川に対して、水位周知河川に指定しています。この水位周知河川では、避難判断水位を定めて、この水位に到達した旨の情報を通知・周知します。
・水防警報河川
洪水により国民経済上重大な損害を生ずる恐れがあるような河川に対して、国土交通省ならびに都道府県は、この水防警報河川に指定しています。そして、洪水が発生する恐れがあるときには、水防警報を発令します。これまでは、「水防警報指定河川」と呼ばれていましたが、「洪水等に関する防災情報体系の見直し実施要綱」に準じて、平成19年4月からは防災用語としては「水防警報河川」と表現します。
・水防団待機水位
水防法で定める各水防管理団体が、水防活動に入る準備・待機を行うための水位のことです。
・水位
水位とは、河川などの水面の位置を観測所ごとに設定した基準面からの高さで表したものです。水害に対する防災情報と住民の避難行動等に関連して設定される河川の水位は、「氾濫危険水位」、「避難判断水位」、「氾濫注意水位」、「水防団待機水位」などがあります。
・水防団
水防団とは、水防管理団体が水防活動行うために設置するものです。市町の消防機関が水防活動を行える場合、水防団を設置せずに消防団などの消防機関が水防活動を行うこともあります。
・設計最高水位
予想される最大の洪水(100年に一回程度)が発生した時の流量を設計洪水流量といい、そのときの貯水池の水位を設計洪水位といいます。自然現象として予想される最高の水位と考えられます。
・ダム諸量
ダム諸量の観測項目には、「貯水位」、「全流入量」、「全放流量」、「貯水量」などがあります。
・貯水量
現在、ダムに貯まっている水の量(3m)です。
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