滋賀県 土木防災情報システムについて

用語解説

用語 解説
貯水位 貯水池の水面の高さ方向の位置のことで、ダムの貯水位は一般的に標高(EL.エレベーション・海抜標高)で表現します。
流入量 ダムへ流れ込んでくる水の量のことで、1秒当たりに流れ込んでくる水の体積(m3/s)で表します。
放流量 ダムから下流の河川へ流す水の量のことで、1秒当たりに流す水の体積(m3/s)で表します。ダムから出て行く水の量のことです。
設計最高水位 予想される最大の洪水(100年に一回程度)が発生した時の流量を設計洪水流量といい、そのときの貯水池の水位を設計洪水位といいます。自然現象として予想される最高の水位と考えられます。
平常時最高貯水位 ダムの目的の一つである利水目的(水道、かんがい、工業用水など)に使用するために、貯水池に貯めることが出来る最高水位。貯水池の水位は、渇水と洪水の時期以外は常時この水位に保たれます。
洪水時最高水位 洪水時、一時的に貯水池に貯めることが出来る最高の水位です。平成19年4月からは、「洪水等に関する防災情報体系の見直し実施要綱」に準じて、防災用語としての「サーチャージ水位」は「洪水時最高水位」と表現します。
洪水貯留準備水位 洪水調節を目的とするダムのなかには、洪水期に洪水調節のための容量を大きくとるために、洪水期に限って常時満水位よりも水位を低下させる方式を採用するダムがあります。このような場合に、洪水期に超えてはならないものとして設定されている水位で、常時満水位より下にあります。夏期制限水位と呼ぶこともあります。平成19年4月からは、「洪水等に関する防災情報体系の見直し実施要綱」に準じて、防災用語としての「洪水期制限水位」は「洪水貯留準備水位」と表現します。
予備放流水位 洪水貯留準備水位(制限水位)または平常時最高貯水位(常時満水位)に水位を保持していた場合でも、洪水調節容量に不足のあるダムでは、洪水を受ける前に、一時的に水位を下げる計画を持っており、この目標水位を予備放流水位といいます。この操作(予備放流)により確保できる容量は予備放流容量といいます。
洪水調節容量(治水容量) 平常時最高貯水位(常時満水位)から洪水時最高水位(サーチャージ水位)までの容量のことで、洪水調節に用いられます。
利水容量 最低水位から平常時最高貯水位(常時満水位)までの容量のことで、利水目的に用いられます。利水容量の中にはダムの目的に合わせ、機能維持容量、都市用水容量、発電容量、かんがい容量などの組み合わせがでてきます。
かんがい用水容量 農業用水のための容量です。
機能維持用水容量 流水の正常な機能の維持のための容量で、既得取水の安定化と河川環境の保全のために必要です。
10分雨量 10分間隔で観測した雨量です。
60分雨量 過去60分間の雨量で、隣り合った10分雨量を6個の合計値です。時間雨量と区別するため、60分雨量と呼ばれています。
累加雨量 降り始めらの雨量で、土砂災害等は、この累加雨量に大きく影響を受けるので、これらの見極めに有効となります。無降雨が一定期間続くと累加雨量がリセットされ、その後に雨量を検出すると新たな雨(降り始め)とします。観測所毎に累加リセット時間は異なりますが、通常6時間程度となっています