用語
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解説
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洪水量 |
ある治水ダムで洪水調節を開始するダム流入流量がそのダム固有の洪水量です。一般的な水門ゲートを備えたダムでは、洪水量以下の水量はそのまま下流へ通過させ、洪水量を超える水量がダムの貯水池に入ってきた時から、各ダム毎に定められた操作に従って洪水の調節を開始します。なおダムがそのダムの洪水量に達したとしても下流河川が必ず洪水状態であるとは限りません。
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洪水調節 |
ダムなどに洪水を貯めて下流の川の水量を減らすことを指します。ダムは、放流量をコントロールしながら貯水池に洪水の一部をため、それにより下流域の水量を減らし、洪水被害を軽減します。
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利水ダム |
ダムの用途には、洪水調節(F)、上水道(W)、工業用水(I)、農業用水(A)、発電(P)、流水の正常な機能の維持(N:既得取水の安定化・河川環境の保全)、消雪用水(S)などが考えられますが、これらの中で洪水調節と流水の正常な機能の維持以外の目的用途のダムを一般に利水ダムといいます。
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洪水調節容量(治水容量) |
平常時最高貯水位(常時満水位)から洪水時最高水位(サーチャージ水位)までの容量のことで、洪水調節に用いられます。
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流入量 |
ダムへ流れ込んでくる水の量のことで、1秒当たりに流れ込んでくる水の体積(m3/s)で表します。
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放流量 |
ダムから下流の河川へ流す水の量のことで、1秒当たりに流す水の体積(m3/s)で表します。ダムから出て行く水の量のことです。
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貯水位 |
貯水池の水面の高さ方向の位置のことで、ダムの貯水位は一般的に標高(EL.エレベーション・海抜標高)で表現します。
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